だんじり祭初心者の私は、どこで見たらいいのかと瓦版を片手に、5/3は夕方から御影クラッセ前のだんじりパレードと5/4は朝から弓弦羽神社へ行ってみました。5/3夕方は少し肌寒く、5/4は朝から初夏の陽気となりました。
太鼓や鐘のなる方を目指して歩いていくと、だんだんと音が近くなってきて、遠くの方からだんじりの姿が現れてきます。その音に心が弾みます。
まず、だんじりを曳いている町内の人たちについて。お揃いの法被を着て、お母さんに連れられてがんばって歩く小さい子どもたち。太鼓などお囃子の担当。粋な髪型でポーズを決める女子高生。逞しい腕でだんじりを曳く男衆。激しく動くだんじりの屋根ギリギリの枠に立ち、はたきや提灯などを振る若者。総責任者という花名札を着けた壮年の方、車椅子に乗ってしんがりを守る昔の総大将。町内の老若男女たくさんの方の表情は、とても真剣でそして楽しそうでキラキラしていました。
一方、だんじりを見に来た住人も『待ってました!』と、とても素敵な笑顔です。神社への宮入の際には、観客から惜しみ無い拍手や掛け声がおくられます。そしてだんじりが神社の中央に置かれると、見に来た人たちが参加している家族や友だちに声をかけたり、だんじりの近くまで行って覗き込んだり、記念写真を撮ったり!住民にとって、とても身近で大切なお祭りであることが伝わってきました。
コロナ禍で、外に出ることや皆で集うことを我慢していた2年間でしたが、今年のだんじり祭を見て、お祭りは、やはり地域の人と人を結ぶ大切な宝物だなぁとしみじみ感じました。
山形の提灯がついていたり、立派な飾り幕や木彫があしらわれていたり、各町内でそれぞれのだんじりがあり、その町の心意気が宿っているように思いました。今年の10月には「東灘区制70周年記念だんじり巡行」が予定されているようです。たくさんのだんじり、人と出会えることを楽しみにしています。