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2022/10/05

「ひがしなだ地域福祉フォーラム」を開催しました。

9月5日(月)、東灘区役所4階の大会議室は、約70名の区民の方でいっぱいになりました。新型コロナ感染症予防の観点から、2年間、このようなフォーラムについては開催を見合わせてきましたが、この度、満を持して対面での実施となりました。

 

コロナ禍で始まった、地域の3つの活動事例をもとに、mottoひょうご代表の栗木剛先生をお招きして「地域でのつながりの大切さ」について、もう一度考えてみようと、このフォーラムを企画しました。

 

1つ目の事例は、「六甲アイランドのⅠ(あい)ウォーク」。島内の4つの拠点にスタンプを設置し、参加高齢者が自分の体力に合わせて、日々のウォーキングを楽しむという企画。

参加者からは「歩くことが楽しくなった」「生活に張り合いができた」「体力・下肢筋力がついた」「新しい友人ができた」などの感想があったそうです。事例発表者は「さらに多くの高齢者の方々と交流できたことは何物にも代えがたい宝物となりました。これからもⅠ(あい)ウォークを通じて、街をそして自分も元気にしていきたいです」とのコメントで発表を締めくくられました。

 

2つ目の事例は、魚崎南部あんしんすこやかセンターより、コロナにより活動が自粛されるなか、圏域内で「公園を巡ろう!ラジオ体操」という仕掛けを行った事例。

今では、ラジオ体操も主流になりましたが、当時「集まらなくても交流できる!高齢者のフレイル予防に効果的!」と目から鱗のプログラムでした。圏域内13ヶ所の公園等でラジオ体操を実施。徐々に運営主体をセンターから住民へと移行し、今ではいくつかの公園で、住民さんが中心となり活動を続けられています。事例の最後に流れた「自分たちの心と身体の健康のために、楽しんでいます」という住民の方のコメントがとても素敵でした。

 

3つ目の事例は、坂の多い地域で自宅のお庭を地域の居場所として開放されたお話。

赤ちゃんとママ、小学校帰りの子どもたち、包丁研ぎが得意なおじさん、浴衣の着付けを教えてくれるご近所さん、ワンちゃんの散歩帰りの人。様々な地域の住民が「坂道CAFÉ」に集まってきます。講師の先生から「大変な時もあったでしょう?どうやって乗り切られたんですか?」との問いに、「大変なことはしていないんです!やれることを楽しくやっています」という答えが返ってきました。わざわざ地域で活動するというよりも、自然体で活動されている「普段の生活の延長」という印象の事例でした。

 

活動の立ち上げには、共同募金の配分金や善意銀行の寄付金が活用されており、みなさまからの寄付が身近な地域で活かされていることも分かる事例でした。

3つの事例を受けて、栗木先生のお話へと続きました。「焦らず、細く長く地域活動を続けましょう!『コロナの裏をかいてやろう』くらいの気持ちで、元気に前に進みましょうよ!」とまとめられました。

 

研修の最後には、障がいのある方が通っておられる事業所のことや、作られている製品について理解を深めていただき、今後、地域で開催されるイベントなどの記念品として使っていただくことを目的に、区内の就労継続支援事業所で作られた製品とパンフレットを参加者にお持ち帰りいただきました。

 

このフォーラムの参加者が、元気をチャージされて地域に戻られた際に、その元気と「これから少しでも地域活動を進めよう!」という想いを繋いでいっていただけたらこのフォーラムは大成功だと思います。

 

参加してくださった皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました(*’ω’*)

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